[発達の多様性(発達障害)]共通理解におすすめの本


函館のずれることなく気持ちを聴く専門サロン【聴き手サロンあいりす】のブログに
ご訪問いただきありがとうございます。



今回は『発達の多様性』についての
共通理解に役立ちそうな
お勧めの本を紹介します。

本の紹介をする前に
発達障害という言葉について
私が思うところを
まずはお伝えしたいなと思いました。

情報を探している方が検索される際に
この言葉が用いられる事が多くなるので
タグ付けなどは発達障害となりますが

私の中では
発達の多様性という意味合いで
この言葉を使っている事を
ご理解いただければ幸いです。




さて発達の多様性という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。

なぜかといえば
よく耳にするのは『発達障害』
という言葉だからです。


発達障害という言葉が世に出たことにより
そのような状態像があるということを
多くの人が知ることになった

そのような背景のもと

困りごとに対するサポートを
徐々に受け取る事ができるような
社会になってきている

という望ましい側面があります。




そして同時に

この「障害」という言葉のもつ響きが

状態像をもち困りごとを抱えている方々
を"あちら"

困っていない自分サイドを"こちら"

といったように

無意識のまま両者の間に線が引かれる
というあまり望ましくない側面も
生まれました。




最新の診断名(DSM第5版)では
この事が考慮され
神経発達症/神経発達障害
と併記されるようになりました。

disorderという単語を"障害"と訳すこと
にずっと違和感がありましたが
今回の改訂で"症"という訳語に
なったことは大きな前進だと感じており

発達の多様性という表現には

従来の発達障害という言葉ではなく
神経発達症という言葉が浸透して欲しい


そしていつの日か
現在の"症"という見方さえ

もちろん私も含め、全ての人が
発達の多様性というグラデーションの中に
存在していたんだ
という見方に変わっていく

真のインクルーシブ社会が到来することへの
願いを込めています。







 


前置きが長くなりました。

今回シェアしたいなと思ったのは
スクールカウンセラー時代に
子どもの発達の多様性を先生方と
共通理解する為に
先生と個別に、また研修用の資料として
情報提供していた本です。



発達障害のある子にもない子にも役立つ
とあるように

本文中に発達障害という言葉は使用されず
巻末の保護者向けのページにだけ
その言葉がのっています。

著者と監修者が
どのように発達の多様性をとらえているか
という思いが伝わってきたことが
購入の決め手になりました。






小学校中学年〜大人が対象で
見た目はまさしく絵本なのに




内容は専門書そのもの、しかも
それが、子どもでもわかる言い方で
やさしく、わかりやすく書かれてあるので
本当に唸りました。

困りごとが生じるメカニズム
の説明だけで終わらず

じゃあ、どうしたらいいかなっていう
作戦がいくつも提案されているんです。


帯には、こんなメッセージ

〜発達障害に、教育と医療の立場からかかわってきた著者と監修者が、さまざまな苦手をもつ子どもたちに「なぜ」と「どうしたらいいか」を教えます。自己理解とエンパワーメントのための本。お子様と一緒に、ぜひお読みください。〜





一冊の本ではなく
テーマごとの薄い本(分冊)になっていて
学校ではよく

◇ソーシャル編
をASD関連の相談で

◇注意・集中編
をADHD関連の相談で

シェアしていました。




この他に

読字や書字困難の理解に役立つ
◇ことば(聞く・話す)編
◇ことば(読む・書く)編

◇体と手先の運動編

◇記憶編

があります。




学校の先生だけでなく

同居の家族もそうですし

本人が一番困っていることを
なかなか理解してもらいにくい
上の世代(おじいちゃんやおばあちゃん)

の方々とシェアできれば

「困って当たり前だよね」
「しんどい中でがんばってきたんだね」

と分かってもらえる一助になるかも
しれません。





発達の多様性からの困りごとをもつ
子どものお母さん(一般的に母親への圧が大きいのでお母さんと書いていますが、他の方の場合もあります)の多くはいつも、
とてもがんばっていて

そして

心理的に孤立を感じてもいます。

一番支えてもらいたいはずの
パートナーに中々理解して貰えなかったり

祖父母世代とのやり取りで消耗してしまう

といったケースも少なくありません。




 

今回紹介したような本が共通理解を深める
選択肢の1つとなり

お母さん(たち)が全てを抱えるような
状況に変化が訪れ

お母さん(たち)が笑顔でいられるようになることを切に願っています。







《紹介文献》
はるえ先生とドクターMの苦手攻略大作戦【6冊セット】教育出版、2010年


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便利な仕組みなので
ぜひ頭のすみに入れておいてくださいね!






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