[心のケア]共感と主語

函館のずれることなく気持ちを聴く専門サロン

【聴き手サロンあいりす】のブログにご訪問ありがとうございます。



今回は共感について
書いていこうと思います。

共感はとても深いテーマになるので
この記事では
共感の受信的側面(まなざし、態度)
ではなく
発信的側面(応答、返し)に
焦点を当てていきます。


「発信」の技術面のお話なので
表層的と感じるかもしれませんが
血の通った温かいまなざしのもと
こうした技術がある事を
ご留意くださいね。

(まなざしの方が何十倍も重要と考えています)




それでは
日常生活にありがちなこんな場面…


お友達がこんなことを言いました。

「〇〇ってホント最低。約束は守らないし、うそつきだしー」

さて、どんな風に言葉を返すでしょうか…


たくさんの返答があるけれど
誰もが一度は、

「うわ〜最低」

「約束守らない上に
嘘つきとか、最悪じゃん」

みたいな返事をした経験が
あるでしょう。



この会話が二人の間で
完全に閉じていれば
さほど問題はないのですが

ここに
第三者が絡むとき
悪口をいった、いわないの問題
に見舞われることがあります。

「私はただ共感しただけで、悪口なんていってないのに」
と言いたくもなりますよね。



ただ単にお友だちに共感した
だけなのに

お友だちの話に出てきた人物を
意図せず批判するという事態
になってしまうのは

省略されている主語が

"私は"

だからなんです。




「うわ〜最低」

「約束守らない上に
嘘つきとか、最悪じゃん」

という、さっきの返答に
省略されている主語をおぎなうと

うわ〜(私は〇〇さんをかなり)最低(だと感じている)

約束守らない上に嘘つきとか、
私は〇〇さんを)最悪じゃん(と感じている)


となり、
最低とか最悪と感じているのは
お友だちじゃなくて自分の方
になってしまうんです。


この事に気づくことは
きっと難しいのではないかと感じます。
(だから記事を届けたいと思いました)




これを回避するためには
主語を意識した表現を用いるといいです。

具体的には、
"私は"という省略された主語を
"あなたは"におきかえる事で
表現全体を整えてあげます。





先ほどの返答の
主語を変えるとこんな感じになりますよ。
まずは補足なしバージョンから
見てみましょう。

「あー最低だって思うのね」

「約束は守らないし、嘘つきだし、ホント最悪って思ってるんだ」



きっと
「たいして変わってなくない?」
と思っている方が大半でしょう。(笑)

では主語をおぎなってみましょうね。




あー(あなたは〇〇さんのことを)最低だって思うのね。

約束は守らないし、嘘つきだし、(あなたは〇〇さんのことを)ホント最悪って思ってるんだ。




いかがでしょう?言葉上は
ニュアンスが少し変わったようにしか
見えませんが

この言いかたでは
最低とか最悪と感じているのは
あくまでもお友だち、

あなたの意見や気持ちはいっさい
表明されていないことが
お分かりになるかと思います。



場合によっては
あなたと〇〇さんが仲良しで
返答に困るときもあるでしょう。

そんな時
"あなたは"
が主語になる表現なら

〇〇さんの批判をすることなく
お友だちに共感を伝えられるのです。






主語を変えるのが難しいときは

相手がキモチを語ったら
それに「ね」をつけて返してあげる。

相手「あいつ、むかつくわ」
自分「むかつくんだ ね」

相手「ヤダヤダ、ヤダーッ」
自分「嫌なんだ ね」

これはやり過ぎても不自然なので
ほどほどに、ではありますが

とくに
思春期や小さな子どもであれば
説得・説明の前に、まずは
キモチ+ね
を返してあげると

そして、それを続けていくと


いつもの展開と違う⁉︎
と感じられる事がでてくると思います。






人は何に共感してもらいたいのか?

例えば、ぐちを聞いてもらいたい時
その人を困らせている人物や出来事を
一緒になって批判してほしい
のではありません。

一番聴きとられたいのはキモチ

むかついた
がっかりした
さみしかった
つらかった
etc

そんな自分のキモチ
相手に分かってほしいというのが
一番の願い。


主語を"あなたは"にしたり
キモチに「ね」をつけて返すのは
ちがう事をしているように見えて
実はどちらも

『あなたが〜なキモチだ、という事を
私は理解しましたよ』

と伝達しているのです。

だから
キモチを分かってもらえた」
と心が軽くなり
癒しが起こるんですね。



これ以下は

著しく高い共感能力をもつ方(HSP/繊細さん/エンパスなど呼び方は色々ありますね)へ
向けたメッセージになります。

必要な方のみ、お進みください。






こうした共感的理解の伝達では

〜あなたは、あなた。私は、私。〜

という心理的境界線(バウンダリー)
が立ちあがり、

依存や共依存など無意識レベルで起こる
思わぬ落としあなを回避して
結果的に双方が守られる
ことになります。




バウンダリーとは
けっして冷徹なバリアではなく

お互いを守り
関係の健全さを保つ
大切な"わくぐみ"に他なりません。

あなたが優しく
思いやりが深いタイプであるほど
どうかいつも
心に留めて欲しいと
願っています。 



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