[不登校]揺らぎながら回復する心のバッテリーに起こっていること


函館のずれることなく気持ちを聴く専門サロン

【聴き手サロンあいりす】のブログにご訪問いただきありがとうございます。



2021年初めの記事
ということで今回は特別な内容の
分かち合いをしたいと思います。

(コンサルテーションの場でだけお伝えしてきた内容、という意味での「特別な」という表現にしました)






長期欠席(以下、不登校と書いていきます)
の相談の場にいますと

家庭という安全な場から一歩出て行く…
よく使われる言葉では再登校
と呼ばれますが

この時期特有の心の状態があると
感じます。



少しずつ、少しずつ
進んでは戻り
進んで進んで、おっいい感じ?
と思ったら、どーんと下がる。。。


上がったり下がったり
本人も周りも、どきどき、はらはら…



不登校の関連の本などでは
「再登校が始まったら一喜一憂しない
のがポイントです」
と書いてあるのを多く見かけます。


でも、だからといって
お母さんも担任の先生も
「今の時期一喜一憂するのはやめましょう」
なんて言われても

頭では分かるけど
心がついていかないんですよね…。






さて、今回の記事を最後まで読むと
揺らぎのメカニズムがわかって
一喜一憂しない心を
手に入れることでしょう。

入れる、と明確に書いていますのは

今回の内容をシェアした
多くのお母さん、そして先生方から
焦りや力みが抜け

その結果
子どもの回復が促進されたケースを数多く
見せて頂いてきたからです。




本には書いていない事ですし
私論の域を出ませんが
スクールカウンセリングの現場で
大変頼りにされてきた
とっておきの仮説なんですよ😉

(スクールカウンセリングに留まらず、五月雨登校という状態や、大人の「気分変調症」という苦しい状態を理解する上でも、以下の内容は参考になると思います)






 



では、ここから
一喜一憂からの解放を助ける

私が『趣味か義務かライン』と呼んでいる
当サロンオリジナルの
"たとえ"について説明していきます。




説明する上で
心のバッテリーという言葉が必要なので

まずは心のバッテリーの特徴を
過去記事から見てみましょう。
元気で食べたり寝たりできて
楽しいこと(趣味)もできるし
やりたくないけどやらなきゃいけない
ことにも取り組めるなら
心の状態はとても健やかです。

この時のバッテリー残量はと言うと
90% 以上あるように思います。
(あくまでも私の臨床感覚によるもので、心理査定ツールを用いて数値化しているものではありません)

ほぼフル充電ですね。


さてここから
たった10% 減るだけでも
いつもとちょっと違うなぁ
と感じ始めるかもしれません。

楽しいことはできるけど
義務的なものができにくくなったり
人によっては体調が悪くなったりします。

過去記事
「心のエネルギー&バッテリー」より



ざっくり纏めると…

1、心のエネルギーをためるバッテリーを
私たちは持っている

2、心の通常運転には9割以上の充電が必要

3、8割台に突入すると不調が出てくる

という感じになります。







私が『趣味か義務かライン』と
呼んでいるものは
充電率のボーダーラインのようなもので

心の充電率がボーダーを越えていれば
仕事や勉強など義務的なものができ

ボーダーを割りこむと
楽しい事しかできなくなる
(=義務的な事はできない)

という特徴をもった一線です。



そういったラインが
心のバッテリーの半分より少し上にあり
(充電率65%から70%にかけての範囲にあると推測)

心の充電率が
この近辺で上下に行き来すると

進んだと思えば
大幅に後退したりするように
見えるのではないか、と考えています。



趣味(楽しい事)だけか
義務的な事もできるのか?

それが切りかわる一線ということで

『趣味か義務かライン』
という名前を付けました。




そして重要なポイントが

ラインを上回った分しか私たちは
義務的な事に使えない

ということです。

これが仮説の核になるので
頭に入れておいてくださいね (^^)





下の図は、心のバッテリーのうち
趣味か義務かラインの付近を
拡大したところです。




70%ライン                                       

       心の"余剰"エネルギー
       (義務の事にも使える)

ボーダー  ➖➖➖➖➖➖➖➖➖

       心の"必須"エネルギー
       (義務の事には使えない)

65%ライン                                          



このイメージ図のように

私達がやりたくないけど、やらないといけない事(=義務的なこと)をするときに
利用できるのが
余剰分のエネルギーだと仮定すると

充電率が9割→8割に低下すれば
余剰分は大幅に減って
それまでやれていた義務の事が
出来にくくなるのもよく分かる気がします。






そういった理由で、

家庭での充電期間を経て
学校等と接触し始めた子どもが
進んだり戻ったりする現象というのは

このボーダーラインと深い関係があると
私は考えています。





安心できるお家とは違い
学校等という
人の間で生きる、つまり社会的な状況のもとでは

心許せる友だちと話し
楽しい嬉しい気持ちを感じて
心が充電されることもあれば

あまり親しくない相手との間で
心のエネルギーがすり減ってしまう
こともあります。




特に、再登校して間もない時って
すごい緊張感の連続なのです。

だから、学校等に居るだけで
相当なエネルギーを費やしてしまう。




よほど楽しかったり嬉しかったりして
充電が消費を大幅に上回る場合は別として

わずかにボーダーを越えてたまった
心のエネルギーなどは
あっという間に使われてしまいます。




すると何が起こるでしょう?





しつこいようですが 

心のバッテリーはボーダーラインを割ると
義務の事に使えるエネルギーが無くなってしまうのです。

それで社会的な場、つまり学校等ですね

そこから退避するみたいな流れが
起きてくる事が多い。




本人も周りもがっかりしますが
退避することで家庭での充電が進み
余剰分のエネルギーがたまってきます。

そうするとまた
お家の外に一歩出てみようかな?
なんて気力がわいてきて

勇気を奮い起こし、出来ることに挑戦!

そこで余剰分のエネルギーを使い切ったら
家庭でまた充電して、、、

を繰り返すのです。




これがね、もう周りにしたら
ハラハラもので

あ〜また振り出しに戻っちゃった…
と気落ちしてしまう。





でもたどり着いたのは振り出しじゃなくて
振り出しの、少し上のトコロ




同じ所を回るサークルではなくて

本当は、らせん階段を上っているのです。





なぜ振り出しの少し上、
にたどり着くのでしょうか?

それは、ぐるーっと回る道程で
たとえ僅かであろうと
自分にはこれが出来た!という
何らかの手応えを得るからなんです。

この手応えこそ
自信の屋台骨になるもの

そんなちいさな、ちいさな
自信の種を集めながら
子どもたちは揺らぎながらも
前へまた上方へと、進んでいるのです。




そして…





進んだ先にどんな世界を選択するかは
一人ひとり変わってきます。


と例えることが多いのですが

蛹の時に蓄積したパワーを解き放つかの如く
子ども達は力強く歩み始めます。


それは
集団を再び選択するということだったり
別の集団を選ぶことだったり
蛹の時期に出会った心躍ることを追求していくことだったり
望む進路の実現であったりと
お一人お一人違いますが

自分で道を決めるというプロセスを経ると

自分の芯棒がしっかりとして
少しの雨風では揺らがない
そんな強さを纏うように感じます。



過去記事
「受容・共感・傾聴はテクニックではなく結果」より





私がお手伝いさせていただいているのは
学校へ戻ることにかぎらず
この風景をお母さんと眺めること。

そこにたどり着くまでの
足元を照らすほのかな灯り…

これからもそうでありたいと
思っています。





♫ 君が笑えば この世界中に
もっともっと 幸せが広がる♡



AIさんのHAPPINESSの歌詞、
これが真実であることを
心の現場は教えてくれています。

まずはあなたが幸せになり
あなたの大切な方へと幸せが広がる
そんな祈りを込め
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