[傾聴]きくとは?おうむ返しのホントのところ

気持ちを出来るだけずれることなく

安心して安全に聴き取られる場所


そんなところが身近にあれば

小出しにできるなら


人はもっと心に負荷のかからない状態で

生きる事ができるはず

 


函館のずれることなく気持ちを聴く専門サロン【聴き手サロンあいりす】を私が立ち上げた時のコンセプトです。




本当は

きき手サロンあいりす

という名前が

一番良いなって思ってるんですが


利き手と間違われる

ことがあって

分かりやすい方にしました。




聴き手じゃなく

きき手とひらがなで

書いたのには理由があります。

傾聴には

よく知られている「聴く」

に加えて「訊く」

という要素があるためです。



一般的に知られる傾聴で

強調されるのは

聴く際の『受信』の部分


例えば

どんな心の在り方で聴くか?

寄りそって

共感を大切に聴きましょう。


このような態度については

色々な書籍でも

必ず触れられていますね。



そして

心理専門職が行う傾聴には

こういった

「受信」のほかに

「発信」という要素が

加わるように思います。


うなずきや「うんうん」などの

短い返しや

「おうむ返し」として知られる

返答の仕方など

一度は聞いたことがあるでしょう。

これらが「発信」の一例です。


聴き上手な方って

頭で考えなくてもこれが

自然に出来てしまうのだから

実はすごい才能なのです。




さてでは

聴き上手な人の傾聴と

心理専門職が行う傾聴では

何か違いがあるのでしょうか。


心理専門職が行う傾聴を

仮に専門的傾聴と呼んでみます。


専門的傾聴では

発信の中でも特に「訊く」ことを

明確な意図をもって行います。


別な言い方をすると

それを訊くことで何が起こるのかを

想定した上でやる

という感じでしょうか。



例えばよく聞く「おうむ返し」

ただ来談者の言葉を

繰り返しているだけのように

見えますよね。


書籍の字面を見れば

誰にだって出来る事だと

みなさま思われることでしょう。



でも

書籍に載るのは

様々なものを削ぎ落とした後の

エッセンスであることが多く


心のサポートの実践には

削ぎ落とされた見えない部分=行間

が実はたくさん存在します。




では「おうむ返し」の行間について

書いてみます。


来談者が語る内容の

どの部分に注目するのか?

それがおうむ返しの技術的側面です。


流れている小川の淵に

水路を掘ると

そこに水が流れてくるのと同じで


来談者の語りのなかで

ある特定の言葉に対して

カウンセラーが反応すると

その言葉を軸に

話が展開されていくという

流れが生まれます。


例えば

「昨日友達と言い争いになった」

という来談者の語りに対して


カウンセラーAは「ともだち」

とおうむ返しを


カウンセラーBは「言い争い…」

とおうむ返しを

したとします。



すると

カウンセラーAが「ともだち」

と返した後の展開は


「クラスの子、いつもはケンカしないんだけどね」とか


「クラスの子、ワガママでさー」


というように

友達の姿が見えてきますし



カウンセラーBが

「言い争い…」と返す時は


「朝からイライラして

ついキツい言い方しちゃった」とか


「だって向こうが約束破ったのに

謝らないとか、まじムカつく」


というように

言い争いの中身が

語られる流れとなります。



心を軽くするには

気持ちを言葉にすること

いわゆる感情の言語化を

サポートすることが重要なので


この場合ですと

カウンセラーBの返しの方が

来談者の気持ちを

より引き出す可能性が高いと

言えるでしょう。



カウンセラーとはこのように

どの言葉に水路づけをすれば

来談者が一番分かって欲しい気持ちを

語りやすくなるのかを考えて

話の流れを整えるサポートを

常時行なっています。


ほとんどしゃべらなくても

セッションの間

頭の中はフル回転なのです。




ちなみに

おうむ返しとは専門的に

伝え返しと呼ばれる技術で

専門的傾聴の水準では

言葉を抽出しそこに感情を乗せて

伝え返しを行っていきます。




カウンセリングについては

沢山の情報がありますが

先ほども触れたように

書籍等とくに一般図書に載るものは

最終的に抽出されたエッセンス

が多いように感じます。


削ぎ落とされたものの中に

実はとても大切なものがあり

私の場合は

心理臨床実践の積み重ねから

その存在に気づくことができました。


エッセンスを知り

削ぎ落とされたものを理解した上で

再びエッセンスに活かすとき

傾聴に深みが生まれていくように

感じます。


もちろん技術の前に

まなざし

のあることが大前提です。


まなざし(態度)の話は
それだけで一冊の本になるくらいの
内容なので
今回はこのへんで終わりますね。




おととい海沿いの道をお散歩していたら
水面の反射があまりにも美しくって
思わず撮影してしまいました。

1/fのゆらぎでちょっとほぐれる
そんな瞬間のシェアになったら嬉しいです。

〈傾聴とカウンセリング〉心のサロンあいりす-函館

心のやすらぎと変容に出会う あなたの気持ちがずれることなく聴きとられる"聴き手"サロン

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